2018年10月31日水曜日

大好きだったハンバーガーのおもちゃ

写真の日付は2004年4月20日。
クッキー2歳のバースデーパーティーに来てくれた
ヨークシャーテリアのはなちゃんの
確かお誕生日だったと思います。

はなちゃんのお母さんがお手製のバースデーケーキを
クッキーにもお裾分けしてくれました。
マッシュポテトやお野菜で作った可愛いケーキです。
その時、一緒に頂いたのが
横に並んでいるハンバーガーのおもちゃ。


柔らかいビニール製で、押すとプープー音が鳴りました。
大きさがクッキーに丁度ピッタリで
咥えて走るとまるで盗み食いしたような臨場感。
クッキーも一目で気に入り、
かぶりつく姿が面白くて可愛くて、家族もみんな気に入りました。

ハンバーガーでキャッチボールしたり
隠したハンバーガーをクッキーが探しに行く
「隠しんぼ」したり、本当によく遊んだものです。

いつも床のどこかに転がっていて、
遊びたくなるとクッキー自ら持って来て
私達の前に投げてよこしました。

お客様がみえるとクッキーも必ず玄関でお出迎えするのですが、
その時にもちゃんとハンバーガーを咥えてきて
高々と差し出し、得意そうにお客様に見せるのも
面白かった。

また、クッキーがおすわりしてしきりと上の方ばかり見て
そわそわしているので何事かと目線の先を追うと、
掃除のため棚の上などに避難させたハンバーガーが
そこにあった、なんてことが何度もありました。
ごめんごめん、取って欲しかったんだねー。

このハンバーガーは何年もの間、
クッキーのお気に入りおもちゃのナンバー1に君臨していました。
途中から音の鳴る穴がひび割れて鳴らなくなり、
洗った汚れたりを繰り返して色も褪せ、
ボロボロになるまで本当によく遊びました。

そしてある年の夏の終わりに、
クッキーとハンバーガーが
私を泣かせる出来事が起こります。

つづく

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2018年10月29日月曜日

2歳のバースデーパーティー

日本に来て初めての冬。
ホンジュラスは冬でも半袖で過ごせる気候なので、
クッキーは初めて冬の寒さを体験することになります。
初めて雪を見た時は興奮して
何やら喋っているような抑揚の音声を発していました。
 
外に出るのを嫌がったりはしないけど、
冬の室内では暖かい羽毛布団の上や
床暖房の上を好んでいました。

冬の寒さも一番厳しくなる頃、
1月27日はクッキー2歳の誕生日。
寒いけど、近くの大きな公園でバースデーパーティーを開きました。

当時良く作っていた骨型の犬用ケーキです。

調味料なしのミートローフに泡立てた生クリームを塗って
ローソク2本と
「クッキーおたんじょうびおめでとう」の文字も入れています。
集まってくれたのは
子供の友達とS家親子、
犬は可憐ちゃんとはなちゃん。


何をしたかは忘れていましたが、
写真を見るとフリスビーで遊んだようです。
犬達は分け合ってケーキを食べました。


14ねん前の事。
子供達はみんなもう大人になっています。
今日、久しぶりにはなちゃんのお母さんとお会いすることがあり、
はなちゃんも一昨年、天国へ行ってしまったと聞きました。
あちらで一緒に遊んでいることでしょう。

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2018年10月26日金曜日

可憐

帰国後の住まいは
夫の姉一家であるS家を頼って
同じ町内の目と鼻の先に決めました。

S家の子供達は息子と歳が近く、
生まれた時から仲良くしてもらい
何かとお世話になっているファミリーです。

そのS家にも仔犬がやってきました♪
可憐ちゃんです。




クッキーの2歳年下で、今も元気に頑張っています。
この写真は来たばかりの頃で、あどけなく可愛い。
クッキーには何か、大人の余裕を感じます。



子供達同士が従兄弟になるので、
犬同士も従姉妹犬と説明していました。

おとなしく、控えめな日本犬の可憐と
奔放でアグレッシブなホンジュラス犬クッキー。
性格は正反対だけど、仲良しでした。



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2018年10月24日水曜日

ケージ

最初はケージに入ろうとしなかったクッキー。
でも、犬は本来、暗くて狭い場所が好きらしく、
一旦入ったらすぐに居場所として定着しました。

初めてケージに入った時の話→帰国準備

留守番中はケージに入れていなかったので
帰宅すると必ず、尻尾を振って玄関まで迎えに来るのですが
たまに姿の見えないことがありました。

それは留守中に何か悪さをした時で、
怒られるのを見越して2階のケージに隠れ、
ぶるぶる震えているのです。
悪さというのは、
盗み食いかゴミ箱ぶちまけのどちらか。

そんな震えるくらいだったら
やらなきゃいいのに・・。
年取ってからは肝が据わり、
悪さしてもしゃあしゃあと出迎えていましたが。

子供の友達が来てくれた時はいつも、
一緒になって遊んでもらいました。
対等な仲間と思っていたようで、
散歩中に息子と同じ年恰好のお子様集団を見ると
しっぽ振ってついて行きたそうだった。



一度、子供達がたくさん来て皆わいわい
楽しそうにしているのに
クッキーはヘルニアで安静を言い渡され、
ケージに隔離していたことがあります。
あれ、なんか聞こえない?と耳を澄ますと
聞えるか聞こえないかのか細い声で
ひーん、ひーんと悲しそうに鳴いていたこともありました。


最後の数年は入っていなかったけど、
想い出がたくさん詰まったケージ。



クッキーを日本まで無事に運んでくれてありがとう。

心の中でお礼を言って今日、処分しました。
悲しいけど
ケージが無くなっても想い出はなくならないし
取っておいてもクッキーが戻ってくるわけじゃない。

息子の部屋が少し広くなりました。


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2018年10月19日金曜日

ピアノ

クッキーが歌を歌うのは
生演奏のピアノが聞こえた時だけ。
曲は何でもよく、上手下手も関係なく、
例えピアニストの素晴らしい演奏を大音量で流しても、
CDには全く反応しないのです。

ある日、思い立ってピアノを弾かせてみました。。

ピアノの椅子に誘導するとすんなり飛び乗り、
鍵盤に前足を乗せて音が出たところですかさずご褒美。
これを繰り返すうち、
すぐにマスターしました。



そのうちお客様がみえると自主的に「演奏」するようになりました。
お客様は拍手喝采で大盛り上がり。
でも時間が経って誰もクッキーに注目していないと知ると
また弾いて、存在をアピールするのでした。

教えたわけでもないのに
クッキーはお腹が空くと
食器を叩いてご飯を催促していました。

今思うとピアノは
「前足で音を鳴らすと食べ物が出てくる」
と覚え、応用したのかも…と思えてきました。


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2018年10月16日火曜日

歌う犬

係留期間が無事終わり、
やっと家族一緒の生活が始まりました。

日本に来てクッキーの身に起こった変化といえば、
被毛が長く伸びたこと。
ホンジュラスに居た時はつるつるの短毛だったのが
いつの間にか、ちょっとカールした
金髪のロングヘア―みたいになっていました。

クッキーを譲ってくれたホンジュラスの友人、
オルガエレナに写真を送ったら
「毛が伸びてきれい!他のきょうだいと違う」
と驚いていました。
日本で寒い冬を過ごしたせいかもしれません。


それからもう一つ、
クッキーが歌を歌い始めました。
私や子供達がピアノを弾くと
首を高く上げ、姿勢を正して

♪アゥーーーアウアゥ~~~♪ 

と、高音のロングトーンで
なんとも気持ちよさそうに歌うのです。
盛り上がってくると
ワン!ワン!!と絶叫せんばかり。
そのうちおとなしくなるのですが、
弾き始めてから5分くらいは歌っていました。

家でレッスンしている時、別の部屋に隔離していても
生徒さんのピアノに合わせて歌うので
困ったこともあります。

当時はスマホなんてなかったので
録音・録画したものをここに貼りつける術がなく、
写真だけ。




年取ってからは歌わなくなったのですが
よく歌っていた頃は、地域のケーブルテレビに
出演させてもらったこともありました。


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飛行機で、隣が犬だった話

国際線で一度だけ
隣の乗客が犬、という状況に
出くわしたことがあります。

その時私は一人で一時帰国を終え、赴任先に戻る途中、
アメリカのダラスーマイアミ間のフライトでした。

客室に乗ってもいい犬は
ケージを足下に置ける小型犬か、
盲導犬などの使役犬と決まっています。
小型犬と乗り合わせたことは何度かあり、
姿は見えないけど犬の鳴き声が聞こえるので
あ、わんちゃんが居るんだと気づくのですが、、、

隣の席に座った犬は
こんなに存在感がありました。



聞けばこの立派なシェパードはなんと麻薬捜査犬で、
プエルトリコの空港に働きに行くんだとか。
お付きの方、この時のお召し物は私服ですが
アメリカ合衆国国土安全保障省、つまり
空港で警察官みたいなユニフォームを着て
保安検査や麻薬捜査する方だったのでした。

あまりにも珍しいお隣さんだったので
許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。
流石に訓練された犬だけあって
約3時間のフライト中、うんともすんとも言わず
お利口さんだったなー。


クッキーには直接関係ない話題ですが
記録として。


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2018年10月15日月曜日

面会

長旅の果てに成田空港で再会したのも束の間、
検疫のため、2週間係留されるクッキー。

数日後、クッキーの様子を記したレポートが
送られてきました。
それによると元気にしているようでしたが、
同封された写真を見てそのやつれ様にびっくり‥・。


悲痛な表情に胸が痛みました。
狭いケージに閉じ込められ、飛行機という
暗くてうるさくて揺れる環境に置かれ、
やっと飼い主が来たと思ったら
また知らない所に連れて行かれ。
捨てられたと思っているかもしれない・・・

新生活立ち上げの合い間を塗って
息子と面会に行きました。
食べ物を差し入れて良いとのことだったので
クッキーの気に入りそうな日本の味、
「ちくわ」を持って(笑)

私達の姿を見つけたクッキーが喜んで駆け寄り、
感動の再会・・・を思い描いていましたが
クッキーの最初の反応は予想もしなかったものでした。

いきなりお座り(正座?)して
もごもご言葉のような音声を発し、
まるで何か文句を言っているみたい。
そしてやたら出口の方に私達を連れて行こうとし、
早く帰ろう、ここから出して!と言っているみたいでした。

しばらくして落ち着き、
差し入れのちくわを食べたり
おもちゃで遊んだりしてやっと楽しく過ごしたのですが、
あっという間に帰る時間に。
来た時の様子を思い出して憂鬱になったその時、
職員の方がこんな事を言ってくださいました。

「お留守番という言葉が分かるなら
お留守番だよ、と言ってあげてください。」

そしたら、必ず飼い主がまた現れることを理解して
落ち着くのだそうです。
私達は出かける時、いつもクッキーに
「お留守番だよ」と言っていたので
その言葉に非常に納得し、勇気づけられ、
「クッキー、お留守番、お留守番だよ・・」と
浴びせる様に声をかけ、家路に着きました。


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2018年10月14日日曜日

日本への入国・・・試練その2

予定時刻を8時間遅れて
ロスアンゼルスを出発したクッキーと私達。
ホンジュラス生まれのクッキーが
日本へ入国するために必要な事が 
もう一つありました。

長い飛行時間を利用するつもりで
最後までとっておいたその作業とは、
スペイン語で書かれた証明書の和訳です。
検疫所の指示によると
翻訳は専門家や公的機関によるものでなくてもよい
とのことだったので、
自分で辞書を引きながら
お役所っぽい日本語を並べて作成。

やがて飛行機は12時間のフライトを終え、
成田空港に着陸。
手荷物受取所にクッキーの入ったケージが運ばれて来た時は
息子と手を取り合って歓び、
元気な姿を見た瞬間、
頭上に渦巻いていた不安の雲が
サーッと晴れていきました。

でも。
再会を喜んだのもつかの間、
クッキーはこれから検疫所で
係留検査を受けなくてはなりません。
期間はなんと2週間。
空港ビルの一角にある動物検疫の事務室で
またクッキーを引き渡し、空港を後にしました。

ちなみに検査と言っても宿泊代金がかかり、
一泊4~5,000円だったと思います。
ホンジュラスから成田までの航空運賃は
200米ドルでした。



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2018年10月12日金曜日

太平洋の横断…試練その1

アメリカの獣医さんからも無事健康証明をもらい、
日本入国に必要な書類が全部揃ったところで
2003年8月3日、
いよいよロスアンゼルスから成田に向けて出発。

飛行時間は約12時間。
待ち時間を入れると約14時間、
クッキーはケージから出ることが出来ません。
夏は動物の輸送を一時的に
受け入れていない航空会社もあるくらいで、
待ち時間と飛行中の環境の変化に
適切に対応してくれるのか、、など
不安要素はいくらでもあります。

でも、もう後戻りはできない。
ホンジュラスを発った時と同じように
ごはんやトイレを済ませ、鎮静剤を飲ませて
クッキーを預けました。
成田まで元気で到着してくれることを
祈るしかありません。

注:我々の利用した航空会社ではありません


一刻も早く成田に着いて
元気なクッキーに再会したい・・・・
そんな私達を待っていたのは
非情にも、出発遅延という試練でした。

機体整備のため出発が遅れるとのことで
ボーディングブリッジを目の前に、
待つこと1時間、2時間、3時間・・・

そのうちミールクーポンが配られーー
これは、お待たせしちゃってお腹も空くだろうから
ご飯でも食べててね、という
航空会社からの心づけですが、
犬はどうなってる?
ご飯はともかく、お水もらえてるのだろうか。。
今いる場所はちゃんとエアコンがかかっているのか。。

心配の余り、その頃はなかった言葉だけど、私は
今でいう「モンスタークレーマー」と化し
地上スタッフを何度もつかまえては
クッキーの様子を見てくれるよう、頼みました。

結局、飛行機が飛び立ったのは
予定より遅れに遅れた8時間後。
こんなに遅れた経験は後にも先にもありません。
よりによってクッキーが一緒の時に‥(泣)

待ちくたびれたのと心配で疲労困憊の出発でしたが、
ともあれ着陸へのカウントダウンは始まった。
成田に到着するまで元気でいてくれ。
あとちょっとがんばれ、クッキー!




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2018年10月1日月曜日

アメリカでの3日間

ホンジュラスから日本への直行便はなく、
アメリカのどこかで乗り継がなくてはなりません。
私達はロスアンゼルに立ち寄りました。

当時の日本は
犬が経由地に一瞬でも入国したら
その国の獣医師からも健康証明書を取らないと
入国できなかったので、
ロスでも動物病院に行きました。

幸か不幸か到着したのが金曜日の夜だったので
週明け病院へ行くため、3泊することに。
土日は何にもすることがないから
子供とクッキーと観光する他ありません。

15年も前の事なので、どこで何したとは
詳しくは覚えていないけど
犬連れだったために入れなかった場所は
ビーチの砂浜とフードコートだけ。

アメリカでは犬があまりにも
人間に近い待遇を受けているのが印象的でした。
タクシーには普通に乗れるし
空港ロビーもリードをつけて
外と同じようにに歩いていたので。。。




アメリカでも服を着ていたので
よく「写真撮らせて!」」と声をかけられました。



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ブログを引っ越しします

突然ですが、ブログを引っ越しします。 今までの記事も丸ごと移り、 新しい記事もそちらに書き足していきます。 これからもどうぞよろしくお願い致します。 新しいブログはこちら (タイトルをクリックしてくださいね)  → ホンジュラスから来たコッカースパニエル・クッキーと...